営業がうまくいかない時、多くの営業は「うまくいかない考え方」に凝り固まってしまっている。
そして、そのような考え方のままでいると、次から次へと悪循環にはまり込み、最終的にはどうにもならなくなる。
そこで、今回は「悪循環を防ぐ代表的な3つの思考法」について、考えてみよう。
【ページの目次】
■思考法-その1、「全ては学びである。」
「上手くいかない・・・」
そう感じるとき、人は得てして「自分」だけを見ている。
「難しい・・・」
そう感じるとき、人は得てして「表面」だけを見ている。
そして、それは「そのやり方やとらえ方だと、上手くいかないよ!!」と「早く気付きなさい!」という「学び」である。
確かに、上手くいかずに悩んでしまうとき、そこに人はある種の「絶望」を見る。
そして、その苦しみのあまり・・・・
「センスがない・・・」
「営業向きじゃない・・・」
「自分に合ってない・・・」
と、納得しやすい「別の楽な理由付け」をしてしまう。
真剣に、本当に一生懸命やってきた人ほど、無意識に心がボロボロになることを防ごうとしてそうなる。
「なるようにしか、ならない!」という言葉と
「何とかしなければ、何ともならない!」という言葉。
相反する言葉であるが、どちらとも真実であり、そこには正しいも間違いもない。
ただあるのは「受け取り側の心の傾向」だ。
「必死で努力し、もがき、苦しみ、それでも自分を追い込むタイプ」には「なるようにしか、ならないんだよ」という言葉が必要であり、
「流されるように、自分の意志を感じない生き方をするタイプ」には「何とかしなければ、何ともならないよ」という言葉が必要となる。
これが「人見て法説け」といわれる所以であるが、どちらのタイプであっても大切なことは、「すべては学び」と肯定的に受け止め、自分を焦らせないことである。
■思考法-その2、「2つの側面を見る」
物事には、全て「2つのライト」が当たっている。
●「善」と「悪」というライト。
●「商品価値」と「価格」というライト。
●「客のメリット」と「客のデメリット」というライト。
●「小善」と「大善」というライト。
●「出来る」と「出来ない」というライト。
売れない営業は「出来ない」という原因を見すぎて「出来る」という希望を信じられなくなる。
しかし・・・
売れる営業は「出来ない」という原因だけを見て「出来る」という隙間を探し出す。
違いはこれだけである。
1つの側面だけでは、まず行き詰まる。
物事には、必ず2つの側面があり、うまくいかない時はもうひとつの側面から見ることが解決への近道なのだ。
人生も同じ。
「うるさい旦那」「理解してくれない嫁」それは、全て一つの側面にすぎない。
「うるさい旦那」や「理解してくれない嫁」を毛嫌いするのは簡単である。
しかし、その存在ですら失ったとたん、次にやってくるのは「孤独」である。
そのときに「これまでの自分の甘え」にようやく気づくのだ。
そうやって、人は学んでいく。
「楽を得ようとすると、苦が寄ってくる」
「苦を選択すると、楽が寄ってくる」
簡単にアポや契約を上げようとすると、なぜかしら難しい客を引き寄せてしまうが、甘くないと「覚悟」を決めた途端、すごく良い客と出会ったりする。
覚悟が足りないと、覚悟の足りなさを思い知らされるが、本気の覚悟を持つと「頑張ってるね」と、どこからか救いの手が差し出される。
不思議な話だが、真実である。
全ては、2つの側面によって構成されている。
■思考法-その3、「正直者は馬鹿を見ない」
「自分の弱さや、能力のなさ」を自覚し「私は人の2倍、3倍以上やらないと人並みの結果が出ない凡人なのだ」と覚悟を決めた人は「正直者」である。
営業セールスの世界では、このような考えの人を「正直者」という。
そして、営業セールスの世界では「正直者」は「バカを見ない」ようになっている。
何も考えることなく「結果のでない努力」を延々とやってる者が「正直者」なのではない。
「結果のでない努力」を通じて「この方法では、結果が出ない」と気付くこと。
そして「他の方法論」を必死で考え、実践し、さらに改善し、その中でつかんでいく。
「真の正直者」とはこのような人である。
今しか、出来ないことがある。
今しか、学べないこともある。
そう考え、自分に厳しくすることの出来る人が「真の正直者」であり、そういう人は決して馬鹿を見ることもなければ、努力が裏切ることもない。
以上が「悪循環を防ぐ代表的な3つの思考法」であり考え方である。
でも、書きながら思ったけど、結局はやっぱり自分次第なんだよね。。。
苦しめるも自分自身なら、救うのも自分自身。
少し難しい話で、支離滅裂に感じた方もいるかもしれませんが、
営業がうまくいってない人には、絶対に必要なことです。